新卒採用(大卒以上を対象)

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0.導入
「3千人以上の学生と会った人事が語る」
いざ就活をしようと思っても、どうやってしたらいいか分からない、そもそも自分が何をやりたいのか分からないという方は大勢います。本業である学業や研究で忙しい学生も多いので、早期に情報収集し、今後やるべきことと全体スケジュールをイメージしながら行動することが重要です。そのためのポイントを分かりやすくお伝えします。
また、3千人以上の学生と会うなかで「やりたいことが分からない」という悩みをよく聞きます。それを考える上でも、本サイトを参考にしていただけると幸いです。

1.概要(スケジュールなど)
大学3年生の夏頃から文理関係なく、就職活動を意識し始めますが、就活スケジュールの目安は経団連(日本経済団体連合会)が毎年定めています。ところが、経団連から2021年卒から就職活動における指針(スケジュールの目安)を撤廃すると発表がありました。これは大きな混乱を招くことが予想されますが、結果的に政府が「現行の日程が定着しつつあり、維持が望ましい」と定めたことで、2021年卒の就活スケジュールは現行の2020年卒と同様のスケジュールが維持される見通しとなりました。

「大学3年生の3月に企業説明会が始まり、4年生の6月に面接選考解禁」が原則。
学部3年(修士1年)の夏〜冬にかけてインターンシップに参加し、翌年3月1日より採用広報解禁になります。採用広報解禁になると、リクナビなどの就職サイトがグランドオープンし、説明会をはじめとした就活が本格的にスタートします。同年6月から面接を含めた選考が始まり、内定を出すというのが原則です。

(※ここは図の方が分かりやすいかも)

上記スケジュールは経団連の指針に沿ったものですが、経団連に加盟していない企業(外資系企業、中堅・中小企業など)を中心に、多くの企業がもっと早い段階から選考や内定出しを行っているのが実態です。あくまでも目安としてとらえ、興味のある業界や企業については、3月になる前から個別にチェックしましょう。

近年は「売り手市場」といわれ、企業は人手不足が深刻なので、学生有利と言われています。しかし、人手不足だからといって採用基準に達しない学生を無理して採用することはありません。それは採用にはお金がかかり、入社後の活躍が見込めないと困るからです。売り手市場だからといってあまり楽観的に考えていては後で痛い目をみるかもしれません。言うまでもないですが、内定獲得=ゴールではありません。入社後に「本当にこの会社に入りたかったのか?」「他にやりたいことがあるのではないか?」といった後悔をしないためにも、自分の将来を決める大事な機会ですので、真剣に向き合いましょう。

また、理系学生は卒業年次に学業や研究が多忙になるケースが多いため、就活が本格化する前に学業や研究、就活準備をできるだけ進めておくことをオススメします。早期に内定をもらえればよいですが、学部4年/修士2年の夏以降も就活をする必要が出てくると、学業への影響はさらに大きくなります。
近年の理系就活生は、エントリー社数や説明会参加回数が減少傾向にあると言われ、十分な業界・企業研究ができてない理系学生が少なくないようです。ですが、入社後に後悔しないように、できるだけ早く取り組みましょう。

2.流れ
一般的に、大学3年生の夏から秋にかけてインターンシップ(就業体験)が始まり、大学3年生の3月に企業説明会が開かれ、4年生の6月から選考が始まるというスケジュールです。
ここからは、各フェーズでどんなことをするのかをご紹介します。

1)インターンシップ
いきなり就活をスタートしようとしても、自分がやりたいことや、何に向いているのか分からないという学生は大勢います。そこでオススメなのが、インターンシップ(就業体験)です。インターンシップは大学3年生の夏から冬に行われることが多く、2019年卒を対象にした調査(※)では、インターンシップに参加した学生は78.7%、平均参加社数は4社となり、多くの学生がインターンシップに参加していることが分かります。
インターンシップは、業界や職種、仕事や会社についての理解を深められるので、やりたいことを見極める絶好の機会です。また、実際の職場で就業体験をすることもあり、その会社の雰囲気を知ることで入社後のミスマッチを防ぐこともできます。さらに、インターンシップを通じて感じたことを志望動機に結びつけることで、より具体的で説得力のある志望動機が考えられます。
それだけでなく、企業は優秀な学生を早期に採用したいという思いが強くありますので、インターンシップに参加した学生に対して優先的に採用選考情報などを伝える場合もあり、参加するメリットは大いにあります。
※出典「2019年卒 マイナビ大学生 広報活動開始前の活動調査」

2)合同説明会
大学3年生の3月に採用広報が解禁されると、合同企業説明会が開催されます。企業説明会には合同と個別の2種類があります。合同企業説明会は、業種や業界を問わず、たくさんの企業が集まって合同で行う説明会です。リクナビのような就職情報サイトのほか、大学や地方自治体などが積極的に開催しています。
企業ブースが設置され、集まった学生向けに会社概要や事業内容、仕事内容などを紹介する会社説明会が行われるほか、ブースを設けない人気企業による講演形式の会社説明会もあります。
合同企業説明会のメリットは、1日でたくさんの会社をまわれることです。各ブースでの説明は1社あたり30分程度なので、10社以上まわる学生もいます。

3)個別説明会
合同説明会とは異なり、1社単独で行う会社説明会です。個別説明会に参加するには、プレエントリーをしてWEB上で参加予約をするのが一般的です。予約票を持参して参加することが多いので、誰が参加したかを人事は把握できます。
内容は、より詳細な事業内容だけでなく、職種・部署ごとの仕事内容や福利厚生なども説明されます。中には、少人数に分かれて先輩社員との懇談会などもあり、入社後のイメージをより詳しく持ってもらおうと各社工夫します。所要時間は1〜2時間程度が一般的なので、1日に2〜3社程度まわる学生が多いです。
個別説明会への参加は必須だと思ってください。企業は学生に自社のことを理解した上で選考に進んでほしいと考えているので、個別説明会への参加を選考の条件にしている会社もあります。個別説明会に参加しなければ、エントリーシートをもらえず書類選考に進めないという会社も多いので、注意しましょう。
また、予約制なので人気の企業は予約開始即時に満席になる場合もあります。気になる企業はいつから予約開始となるかチェックしておきましょう。

4)OB・OG訪問
OB訪問とは、大学のOB・OGに会って仕事の話を聞くことです。就活生の4割がOB訪問をしていると言われています。大学3年生の10月頃から始める学生が多く、ピークは大学3年生の3月〜大学4年生の5月頃です。本格的に選考が始まる前にピークを迎えますが、3月〜5月は企業の繁忙期と重なる場合があるので、OB訪問をするなら3月より早い時期がよいでしょう。
ゼミやサークル、部活のつながりでOBがいればお願いしやすいですが、一般的には大学の就職課(キャリアセンター)にあるOB名簿を頼りに探します。知り合いや大学にOBがいない場合は、人事部に電話でお願いしてみましょう。OB訪問を受け付けていない会社もありますが、受け入れてくれる会社であれば人事が希望に近い社員を紹介してくれます。
それから、すべての企業に当てはまるわけではありませんが、メガバンクや商社など、企業によってはOB訪問を選考プロセスの一環にしている会社もあります。OB訪問は採用面接ではありませんが、その際に優秀と判断されれば一次面接が免除されるなど、選考で有利になることもあります。志望度の高い企業でOB訪問が可能な場合、複数人を訪問し、より多くの情報を収集することで志望動機に説得力が生まれます。

5)自己分析
これまでの経験を振り返り、自分の考えや行動を深堀りして価値観を整理することです。就活はこれからやりたいことを考える、つまり未来を考えるわけですが、未来を語るには過去の経験に裏付けされた根拠が必要です。
例えば、「私は真面目で几帳面な性格です」と人から言われた場合、みなさんはどう感じますか?
そうですね、と判断できる人はあまりいないと思います。多くの人は「例えばどんなところですか?」など具体的なエピソードを聞かないと、その人が本当に真面目で几帳面な性格なのか判断ができないのではないでしょうか。就活も同じです。未来を語るには過去の経験(根拠)が必要で、それを相手に伝えられるように言語化することが大切です。その準備のために、自己分析が必須となります。

6)エントリーシート
企業が学生を採用する上で重視する項目を尋ねると、多くは「人柄」と答えます。どんな人かを知るために、エントリーシート(ES)があります。人気企業の場合、提出されるESは膨大な数なので、ひとりあたり数十秒で合否を判断されます。まさに、内定獲得のための最初の関門と言えます。
とにかく、「結論とアピールポイントは先行」を徹底することが重要です。ESに書けるほどのアピールポイントやエピソードがないという声を聞きますが、奇をてらう必要は全くありません。誰もが目を見張るエピソードがある人は少数派なので、エピソードに奇抜さを求めるよりも、読み手を意識したESを書くことに集中する方がよいでしょう。基本的なことですが、文字数制限を守っているか、適切な位置で改行したり箇条書きにしたりと、読みやすい文章にする必要はあります。それから、人事は毎年多くのESを読んでいるので、就活支援サイトの例文のようなコピペはすぐに気づきます。「また同じようなのが来た」という印象を受けて読む意欲が薄れるので、必ず自分なりの視点で書きましょう。

7)面接
書類選考を通過したら、いよいよ面接です。1回の面接で内定を出す会社もあれば、多いところでは10回近く面接をやる会社もありますが、2~4回が一般的です。一次や二次面接では、説明会で会った人事担当者や各部門の責任者が面接官を務めることがあります。一方、最終面接は社長や役員という、普段は会わないような役職の人たちが面接官になることが多いです。緊張してしまうのは当たり前ですが、なるべく堂々とした態度を求められます。想定していない質問をされたり、用意したはずの答えを忘れてしまったり・・・ということになっても、慌てずいかに平静を装えるかも見られています。
それから、面接だからといって表面上きれいな言葉で話そうとするよりも、自分の言葉で考えたことを伝えましょう。その方が相手に熱意や入社意思が伝わります。
また、面接は自分が評価される立場だという意識が強くなってしまいますが、その企業が自分に本当に合っているかを見極めるチャンスでもあります。説明会で聞いていた雰囲気と実際に合った面接官の雰囲気が違うなど、面接を受けて初めて分かることもあります。

8)筆記試験(SPI)
SPIやGABなど筆記試験には様々な種類がありますが、最も使われているのがSPI3です。SPI試験は基礎能力検査と性格検査に分かれ、さらに、基礎能力検査は言語分野(国語)と、非言語分野(数学)に分かれています。
また、実施タイミングは企業によるので、最終面接前に受けさせる場合もありますが、一般的には1次面接前に行われます。それは、膨大な数の応募があり、応募者全員との面接は物理的に難しく、ESやSPI結果でスクリーニングせざるを得ないという企業側の事情があります。
実施方法は主に4つです。
①テストセンターと呼ばれる専用会場のPCで受験
②応募先の企業に行き、その企業内のPCで受験
③自宅のPCで受験
④ペーパーテスティング(マークシート式)
①~③はPC受験方式ですが、ペーパーテストとは異なり、受験者ごとに出題内容や出題数が変化します。また、全体の制限時間のほかに問題ごとに制限時間があり、時間を過ぎると未回答でも次に進んでしまうので注意が必要です。それから、次の問題に進むと前の問題に戻れないので、好きな問題から解くことができません。
いざ問題を前にすると、時間が足りなかったり、難しくて問題を解くことができないということはよくありますので、しっかり対策をしておきましょう。

9)内定
数々の試練を乗り越えて、見事内定獲得です!内定とは、簡単に言うと「あなたを雇用します」という約束です。
会社によっては「内定です」と口頭で伝えられるだけの場合もあります。多少不安になるかもしれませんが、口頭とはいえ企業が簡単に内定を取り消すことはありません。10月1日以降の内定式で正式に書面をもらうケースも多いので、不安に思ったら書面で通知してもらえるのはいつか?を人事に確認するとよいでしょう。
また、企業から内定の意思表示があったとしても、学生が承諾しなければ内定成立とはなりません。その会社への入社の意思が固まっていれば、当日中に承諾した方がよいでしょう。他社選考中で決められないという場合は、正直に相談することをオススメします。返事をせずに放置しておくと印象が悪いので、内定の連絡があったら遅くとも翌日には保留の連絡をしましょう。その際、あからさまに滑り止めで受けたなんて言ってはいけません。「入社したい気持ちはあるが、他社選考の結果を踏まえて検討し、納得した上で返事をさせてほしいと考えている」など、保留の理由を伝えます。その際、いつまで返事を待ってもらえるかは必ず確認しましょう。1~2週間程度は待ってもらえる場合が多いですが、気持ちが固まり次第、なるべく早めに返事をしてください。

10)内定式
内定式とは、企業から採用内定書を受け取り、内定承諾書を提出することで入社意思があることを伝える式典になります。日程は10月1日に行われることが多く、内定者同士が初めて顔を合わせ場でもあります。
この内定式に出席することで、改めて入社の実感が湧く学生も多いでしょう。内定式で何をするのかイメージがわかないと思いますが、社長や役員からの挨拶や内定者研修など企業によって内容は異なりますが、内定者懇親会など内定者同士の交流を深める機会があるのが一般的です。入社前に交流を深めておくことで、入社直後でも気軽に相談し合えるのです。内定式には、こうした内定者同士のコミュニケーションを促進する目的もあります。

11)入社式
入社式はその企業の一員として歓迎されるとともに、企業の一員としての自覚を持つために開催されます。4月1日に開催されることが多いですが、企業によっては早めに入社式を行うところもあります。入社式では、社長挨拶や祝辞、入社辞令授与、記念撮影やオリエンテーションなど、内容は企業によって様々です。社長挨拶や祝辞では、会社の状況や新入社員に期待することなどを話すのが一般的なので、自分に求められるものは何かを聞き逃さないようにしましょう。また、入社辞令授与ではひとりひとり名前を呼ばれて返事をする場合が多いので、新入社員らしく大きな声で元気よく返事をしましょう。
社会人の第一歩となるわけですが、これからは学生ではなく社会人としての自覚が求められます。学生であれば個人の自由や自己責任でしたが、社会人はそれに加えて企業への責任や社会への責任が問われますので、社会人の自覚と心構えはしっかり持ちましょう。

3.ポイント
1)インターンシップ
インターンシップは大きく分けて短期型と長期型の2種類があります。
夏休みや冬休み頃にあわせて開催されることが多く、主な時期は大学3年生の夏と秋・冬です。応募資格で学年問わない場合は、大学1年生でも参加可能です。早くから就活に興味があったり、気になる企業があったりする人は参加するのもよいでしょう。

・長期(メリット・デメリット)
数ヵ月から1年以上の長期にわたり開催されるインターンシップがあります。主に、営業やエンジニアなど、具体的な職種の仕事を体験します。会社によっては1つの職種に限定せず、様々な職種を体験できる場合もあります。社員と同じような仕事を任せてもらうので、自分で考えたことをクライアントに提案するなど、裁量や責任も大きくなります。また、長期の場合は報酬が支払われることも多いので、給料をもらいながら自分の価値を発揮する経験を積めます。さらに、よい成果を上げれば内定をもらえるような採用直結型のインターンシップもありますので、自分をアピールできるチャンスにもなります。

メリット:
実際の仕事に近いことを体験できるので入社後のイメージがつきやすい、社内の雰囲気を知れる。より具体的で説得力のある志望動機ができる。社会人マナーや実践的なスキルが身につく。

デメリット:
期間が長いので、他のインターンシップへの参加や学業との両立が難しい場合がある。多くは、参加には書類選考や面接などの選考があるため、事前準備が大変。

・短期(メリット・デメリット)
1日から数日程度の短期間で開催されるインターンシップがあります。「1day」とよく言わる1日(それも数時間だけ)だけのインターンシップは特に増加傾向で、その内容は会社説明会や工場職場見学など様々です。比較的気軽に参加できるので、就活を始めたばかりの人にオススメです。情報収集の手段の1つとして、様々な業種や業界のインターンシップに参加するとよいでしょう。
1週間程度のインターンシップはもう少し内容が濃く、与えられた課題に対してグループで取り組んで成果を発表したり、実際の業務に近いことを体験できることもあります。社員から評価をフィードバックされることもあるので、刺激になります。基本的に決められたスケジュールへの参加が求められるので、志望度の比較的高い会社のある人にオススメです。

メリット:
多くのインターンシップに参加できる。特に1dayは予約すれば参加できる場合が多いので、気軽に参加でき、業界や企業理解を深められる。

デメリット:
社内説明会に近いものもあり、より詳しい仕事内容や社内の雰囲気までわからないことがある。

2)合同説明会
合同企業説明会は、大きな会場だと数百社もの会社が集まっているので、どこからまわればいいか分からないという声を聞きます。
合同説明会は人が多くて疲れるし、1社あたり30分程度の説明なので企業のコーポレートサイトをみればわかるような情報しか教えてもらえなかった、など否定的な意見もありますが、周り方を工夫すればメリットは大いにあります。
そもそも、みなさんが社名を知っている企業は何社ありますか?おそらくCMやニュースになるような有名企業ばかりで、多くて50社程度ではないでしょうか。名前を知っているような有名企業だけを受けるのもいいですが、それは非常に危険です。入社は狭き門ですし、ネームバリューだけで入社後もモチベーションを保てるかは疑問です。
合同説明会でも有名企業だけ見るのは非常にもったいないです。人気企業のブースは人が大勢して後ろの方まで説明の声が聞こえない場合もあります。そんなときは諦めて別のブースに行きましょう。どうしても聞きたいなら学生が比較的少ないお昼時を狙うことをオススメします。
まずは、興味のある会社をまわって、それが一通り済んだら声をかけられたり、あえて人の少ないブースに行くことをオススメします。それが思いがけない出会いになることもあり、また、人事と直接話せるチャンスです。合同説明会では多くの学生と接触するので、顔と名前は一致しないことがほとんどです。こんなことを聞いちゃマズイのでは…と臆せず、分からないことや知りたいことはどんどん聞いてください。例えば、手持ちのカードを増やすのに困っているなら、「競合他社はどこですか?」とストレートに聞くのもよいでしょう。そこで教えられた会社をチェックすれば手持ちのカードも増やせますし、会社の比較も可能です。また、就活の悩みを相談すると、人事目線でのアドバイスをくれることもあります。
とにかく、この時期は就活の序盤なので、先入観を持たずに多くの企業をまわることをオススメします。
あと、たまに友達と一緒にまわる人がいますが、それはオススメしません。友達は興味のある会社でも、自分自身が面白いと思えるかは別ですし、時間の無駄です。合同説明会はぜひひとりでまわりましょう。

3)個別説明会
合同説明会はたくさんの会社を広く浅く知るのに適していて、個別説明会は1つの会社をより深く知る機会になります。その企業の詳しい説明を受けられるので、ただ聞くだけになりがちですが、自分が入社したいと思う魅力的な会社なのか、またエントリーシートのネタづくりのためにも意欲的に参加しましょう。
事前予約制で当日は参加票の提出が求められることが多いので、誰が出席したかを人事は把握できます。説明会開始の10~15分前を目安に会場入りしたいところですが、電車の遅延などやむを得ない事情で遅れてしまう場合は必ず電話で事前に連絡してください。まれに説明会開始の1時間前に来て「早く着きすぎたので待たせてください」という学生がいますが、企業は準備があるので早すぎるのも正直困ります。近くのカフェで過ごすなどして、開始10~15分前に会場入りしましょう。
また、「個別説明会は、何社参加したらいいですか?」という質問をいただきますが、明確な答えはありません。1社内定を獲得するために何社受けたらいいかは予測不可能です。最初から絞りすぎるのはあまりオススメしません。手持ちのカードがなくなったので後からエントリーしようとしても、個別説明会が終わっているということはよくあります。手持ちのカードは後から減らすことは可能なので、最初は絞ることよりも選択肢を多く持つことを意識した方がよいでしょう。

4)OB訪問
OB訪問にポイントは3つです。
①自己紹介と志望動機は簡潔に話せるように準備しておく。
基本的にOB訪問は、学生が聞きたいことを聞く機会ですが、話の流れで「どうしてうちの会社に興味を持ったの?」と聞かれることもよくあります。具体的に答えられなくても「将来的に◯◯な仕事をしてみたいと思っていて、それができるのは御社だと思っていますが、今日はもっと具体的なイメージを持ちたくて、直接お会いしてお仕事の話を聞かせていただく機会にさせていただきたいと思っています」などと答え、自分がどんなことに興味を持っていて、それに関する話を聞かせて欲しいという要望をセットで伝えることで、OB訪問の目的が明確になり、的確な話を聞くことができます。

②質問は30個ほど用意しておく。
企業サイトを見ればわかるような質問はNGです。ろくに下調べをせず、他人を頼ろうと思っているのがバレます。相手は忙しい合間をぬって会っているのに、これでは相手にがっかりされ、あまりよい印象を持たれません。
限られた時間で効率的な質問ができるように、質問は事前に準備しておきましょう。質問の仕方1つで下調べをきっちりしているか、センスがあるかなど分かりますので、手を抜いてはいけません。ポイントは、質問の意図や背景を伝えた上で聞きたいことを質問することです。例えば、「社内の雰囲気はどうですか?」と聞いても、漠然としているので相手が何を聞こうとしているのか、質問の意図が見えにくく答えづらいです。それに対し、「先日、御社の事業概要などを聞く機会があり、そのときにグローバル戦略を掲げていらっしゃったのですが、働いていてグローバルだと感じることはどんなときですか?」など、質問の意図や背景を伝えると相手は答えやすくなり、より具体的な話を聞くことができます。また、話を聞きたいと言ってアポイントを取っているのに、聞きたいことがなくなってしまうと自社に興味がないんだなと思われてしまいます。当日はどんな話の流れになってもいいように、質問は30個ほど用意しておきましょう。

③社会人のマナーを身につけておく。
事前にメールか電話でアポイントを取ることになりますが、社会人は忙しく電話がつながりにくい場合もあるので、アポイントはメールがよいでしょう。
当日は時間を守り、どんなにフランクな相手でも社会人ですので、敬語を正しく使いましょう。
またOB訪問終了後は、その日のうちにお礼のメールを送りましょう。早ければ早いほどよいですが、その際に印象に残った話やそれを聞いて感じたことなどを必ず入れてください。それが相手への最大のお礼になりますし、その人に自分をアピールできる最後のチャンスです。

5)自己分析
自己分析をやったけれども、「自分がいきたい業界が分からない」という声を聞きます。どうやって自己分析をしたのか聞いてみると、自分の興味のある仕事がどんなものかを考えたらあれもこれもいろんな業界が当てはまるので選べないという悩みが圧倒的に多いです。やりたいことがぼんやりしている状態で業界を選ぼうとしても、選ぶ基準がないので難しいというわけです。
効率的な自己分析のポイントは、「働く意義や目的から考える」ことです。それが就活の軸になるので、自分がどんなことをやりたいか、何に向いているかから考えるより、そもそも「どうして働くのか?」「何のために働くのか?」から考えた方が効率的です。なぜなら、それを考える上でこれまでの人生を振り返り、楽しかったことや頑張ったことなどを自然と振り返る必要があるからです。
そうはいっても、何のために働くのか?に答えを出すことは簡単ではありません。例えば、「社会に貢献するために働きたい」と思ったとします。どうしてそう考えたのでしょうか。部活動で誰かの役に立てたときに喜びややりがいを感じたからなど、過去の経験を自ずと振り返ることになります。
それから、「社会貢献」とは何でしょうか。今ある企業は世の中の何かしらの需要を満たしているから存在できるわけで、そうでない会社は淘汰されています。そう考えると、社会の需要を満たしているので、すべての会社が社会に貢献していると言えるのではないでしょうか。だったら、どうやって社会に貢献するかを考えるべきです。例えば、人の生活になくてはならないモノをつくることで、より多くの社会貢献ができるはずだ、など具体的に考えましょう。そうすることで行きたい業界や会社を考えることができ、今後の面接でも説得力のある回答になります。
最初は、思いついた単語だけをメモするくらいで構いません。そこから、思いついた答えに自分で「なぜ?」「どうしてそう思った?」と少なくとも3回繰り返すことで、自分の考えをより整理できます。
ここでのポイントは、考えたことをノートに書くのではなくWordにまとめましょう。理由はその後のエントリーシートを書く際に、便利だからです。注意点はいくつもファイルを作成するのではなく、考えたことを1つのファイルに上書きしてください。最初は思いつく単語を列挙する程度でよいと思います。次に、キーワードになりそうな単語を少しずつ文章にしましょう。そして過去のエピソードなどを交えてながら、自分の経験や考えを追記し、文章をブラッシュアップします。これを繰り返すことで「働く意義や目的」が明確になるだけでなく、何度も文章を見返すことで自然と暗記できるので面接でも自信を持って伝えることができます。また、エントリーシートはWEB提出がほとんどなので、設問の文字数制限にあわせてWordの文章をアレンジすれば無駄がありません。
自己分析は1日でできるものではありませし、人によってはつらい思い出に目を向けることになるかもしれません。ただでさえ大学の授業や就活で忙しいのに、そんな時間はないと逃げたり諦めたりせずに、学校の行き帰りなど日常のちょっとした隙間時間を利用して考え続けてください。何度も考えることで論理的に考えを整理できるだけでなく、言語化する訓練にもなるので面接の自信になりますし、社会に出たときに「本当にこの会社でよかったのかな?」と迷ったとしても、就活で考え抜いた答えが助けてくれることもあります。

6)エントリーシート
企業独自の難問や奇問はありますが、間違いなく聞かれる質問は「自己PR」「学生時代に頑張ったこと」「志望動機」の3つです。基本的にESが受からなければ次の選考には進めないので、人事に会いたいと思わせるために、あなたがどんな人なのかを具体的にイメージしてもらうことが大事です。要は読み手に「なるほど」と思わせることができればよいのです。

①自己PR
まず、結論であるあなたの強みや長所を一言で述べます。そして、その根拠となるエピソードを相手がイメージしやすいように書きます。最後に、その強みを活かして企業にどのように貢献するのかをまとめます。
自分の強みが分からないと悩む人は大勢いますが、自己分析で過去を振り返ったときに、何かしら自分の特徴が見えてくるはずです。例えば、得意なこと、人から褒められたこと、いつも心がけていることの3つの視点で考えてみるとよいでしょう。また、自分では「後先考えずに行動した結果で失敗が多い」ことを短所だと思っていても、ポジティブに言い換えると「失敗を恐れずチャレンジ精神が旺盛」と言えます。長所と短所は表裏一体なので、自分では短所だと思っていることでも、ポジティブな表現にすれば長所になります。

②学生時代に頑張ったこと
誰もが目を見張るエピソードがある人は少数派なので、素直に頑張ったと思うことについて、自分なりの工夫や行動を盛り込みながら書きましょう。
まずは、頑張った内容を一言で表現します。次に、その中身を知らない人にもわかるように概要を説明し、その中で困難だったこととそれを乗り越えるための工夫や取り組みを述べて、最後に成果をまとめます。
人事が注目するのは、困難を乗り越えるための工夫や取り組みです。問題を見極め、それに対する解決策を考えて実行できる人かどうかを見ています。その際、説得力のある内容にするためにできるだけ具体的な数字を盛り込めるとよいでしょう。例えば、部活動でレギュラーになるという目標を掲げたとします。その取り組みで「誰よりも練習してレギュラーになった」と抽象的に書くより、「自分の弱点であるシュート率を改善するために、他の部員が1日30本シュート練習するところ、私は毎日欠かさず60本練習した結果、念願のレギュラーになった」とした方が具体的なので読み手はイメージがわきます。

③志望動機
まず、就活の軸である「働く意義や目的」、次に「なぜその会社に魅力を感じたのか」、そして「入社後にやりたいこと」を伝えることがポイントです。
ここで、自己分析で徹底的に考え抜いた「働く意義や目的」が役に立ちます。自己分析で作成したWordをESの回答スペースに合わせて要約すればOKです。
次に、その会社に魅力を感じた理由については、就活の軸に合わせてその会社が属する業界を選んだ理由と、その業界の中でもその会社でなければいけない理由を述べます。特に、同業他社と比べてその企業に興味を持った理由を人事は知りたいので、的確に伝えられるとよいでしょう。
最後に、入社後に挑戦したいことや成し遂げたいことを述べます。ここは、仕事内容を理解していないと書けないので、抽象的な表現を避けて具体的にやりたい仕事内容などを書くとよいでしょう。その際、やりたいことだけを書くのではなく、それによって会社にどのように貢献するかを合わせて書きましょう。

また、基本的なことですが、以下3点は注意しましょう。
・誤字・脱字に注意する
社会人の基本です。誤字・脱字があると注意力不足や雑な印象を受けるので、提出前に必ず見直しましょう。

・8割は埋める
余白部分が大きいと、やる気や熱意がないという印象を受けます。回答スペースの8割は少なくとも埋めましょう。

・語尾は統一する
「ですます調」もしくは「である調」で統一しましょう。どちらでも構いませんが、文字数制限のあるESも多いので、たくさん書けるように「である調」の方がよいでしょう。

最後に、読み手に自分のことを理解してほしいと思って書いたESが、意図する通りに他人に伝わっているかを確認するために、書いたESは誰かに見てもらうことをオススメします。その際、あなたのことをよく知る家族や友人ではなく、キャリアセンターの方やOB訪問した先輩社員など、あなたのことを知らない人に読んでもらう方がよいでしょう。なぜなら、企業の人事も同様にあなたのことを知らないので、自分のことを知らない人が読んでどう思ったかが重要だからです。読み手の感想や分かりにくいと思ったことなどを確認し、ESをブラッシュアップしましょう。

7)面接
面接にはいくつかのパターンがあります。企業によって面接のスタイルは異なるので、個別説明会などで選考の流れを確認しておくとよいでしょう。
①リクルーター面接(リクルーター面談)
リクルーターと呼ばれる人事から要請を受けた社員が、カフェやレストランなど堅苦しくない場所と雰囲気で行われる面接(面談)のことです。すべての企業で実施しているわけではありませんが、銀行や商社、インフラ業界などはリクルーター面接で選考が進むことが多いです。リクルーターは対象学生のOB・OGを中心に、若手から中堅社員まで様々います。最初は若手を中心に会い、回数を重ねるごとに年次の高い社員に会う流れが一般的です。
リクルーターがつくタイミングは企業により異なります。個別説明会後や、ある程度面接が進んで人数が絞られた段階で行われることもあり、ある日突然「OB訪問のような形で、先輩社員と会って個別にお話させていただけませんか?」といった電話が来ます。普通の採用ステップと異なるので戸惑うかもしれませんが、リクルーターがついたらアピールチャンスだと思って積極的に参加しましょう。また、リクルーターからの電話は非通知でかかってくるので、就活を始めたら非通知設定を外しておくことをオススメします。
「面談」と称する場合でも、実態は選考なので油断は禁物です。リクルーター面談で失敗すると選考に進めなくなることが多いので、面接と同じように事前準備をしっかり行い、本番に臨みましょう。

②個別面接
学生1人に対して、面接官が2~3人いるのが一般的です。1回の面接時間は短ければ20分程度で長くても1時間程度が多いでしょう。1つの質問に対して、深く掘り下げて話を聞かれるため、伝えたいことを事前に整理しておかなければ受かりません。

③集団面接(グループ面接)
初期段階で行われることが多いのが集団面接です。学生3~5人程度が同時に受けるもので、1回の面接時間は30分程度が一般的です。学生1人あたりの回答時間は5~10分程度と短いので、自分の考えを端的に述べることが必要です。また、回答する順番も同じではないため、用意していた答えを直前に別の学生に言われることもあります。そんなときは「○○さんに先に言われてしまいましたが」という前置きは不要です。他の人と答えが重複しても問題ないので、具体的で自分なりの考えを伝えることに集中しましょう。それから、他の学生の考えに意見を求められることもあるので、人の意見も常に注意深く聞く必要があります。

④グループディスカッション(GD)
企業から与えられたテーマや課題に対して、複数の学生で議論して導き出した結論を全体に向けて発表し、それを人事担当者が評価するというグループ面接の1種です。全体の進め方としては、自己紹介後に司会やタイムキーパーなど役割分担を決めてから議論を始めることが多いです。GDのテーマは当日与えられるので対策が難しいですが、自分の意見を強引に押し通そうとしたり、他人の意見を批判したりするのは絶対にやめましょう。反対意見を述べるときは、相手への配慮を忘れてはいけません。チームで結論を出すことが大前提なので、発言内容だけでなく、参加する姿勢や貢献度などが評価されています。

面接でよく聞かれる質問は以下の通りです。志望する業界・会社、入社後やりたいことの3つは鉄板ですが、その質問には自己分析でお伝えした「働く意義や目的」が問われています。自己分析で考え抜いたことを述べれば、深く掘り下げられても回答がブレないので自信を持って答えましょう。

<あなた自身のこと>
・学生時代に頑張ったことは何ですか?それが社会で活かせそうですか?
・自己PRをしてください。
・長所・短所を教えてください。
・挫折した経験はありますか?

<就職観>
・志望する業界はどこですか?それはなぜですか?
・志望動機を教えてください。
・入社後にやりたいことは何ですか?
・5年後・10年後、どんな風になっていると思いますか?
・将来の夢は何ですか?
・他社の選考状況を教えてください。
・希望しない職種や勤務地に配属された場合、どうしますか?

面接の終わりには、必ずと言っていいほど「最後に何か質問はありますか?」と聞かれます。逆質問は会社への熱意を確かめるのと、会社とのミスマッチを防ぐことの2つの目的があります。面接で「御社が第一志望です」と答えていても、最後に質問がなければ「本当にうちの会社に興味があるのだろうか?」と思われてしまいますので、必ず質問は用意しておきましょう。
また、面接で話した内容は社内である程度共有されているので、1次と2次で全然違う志望動機を答えた場合などは一貫性がないと思われます。ふいを突かれた質問をされることも多々あると思いますが、その場しのぎの回答は注意しましょう。それから、面接が終わった後は、聞かれた質問とそれに対する自分の答えを簡単にメモしておくことをオススメします。残念ながら不合格となった場合には、どこがいけなかったのか振り返る材料になりますし、次の選考に進む場合も前回の改善点などを検討できます。

8)筆記試験(SPI)
SPI対策本はたくさん出ていますが、何冊も買って準備するとお金も労力もかかるので、1冊を何度も繰り返し解くのがよいでしょう。このように基礎能力検査(言語・非言語)は事前の対策が必要ですが、性格検査は何も対策せず正直に答えるだけでOKです。自分をよく見せようとしすぎると、その傾向を判定されてしまうので結果に悪影響が出る場合があります。

9)内定
内定を複数もらった場合など、やむを得ず内定後に辞退することもあるでしょう。
企業によっては内定受諾した段階で「内定受諾書」などの提出を求められるケースもありますが、これらの書面に法的な拘束力はありません。書類提出後の内定辞退は認められないのでは・・・などと悩まず、しっかりと内定辞退の意思を企業側に伝えましょう。その際のポンインとは、誠意ある態度で謝罪の気持ちを伝えることです。誠意を示すためにも内定辞退の連絡は電話がよいでしょう。詳細に内定辞退に至った経緯を述べる必要はありません。「内定を辞退することにした」という意志と「迷惑をかけて申し訳ない」という謝罪の2点を伝えればOKです。理由を聞かれた場合には、「他社から内定をもらった」など簡単に伝えましょう。
採用担当者に電話をするのは気が引けるかもしれませんが、1日でも早く連絡をすることが内定先への礼儀です。

10)内定式
内定式に関しては、事前に日時や集合場所、持ち物などをまとめて人事から連絡があることが一般的です。その際、ドレスコードが指定されている場合も増えていますが、特に指定がなければスーツで参加するのが無難でしょう。
また、当日は必ずといっていいほど、自己紹介をする場面があります。大勢の知らない人の前で何を話していいか分からない・・・ということもあるでしょうから、事前に自己紹介の準備はしておきましょう。

事前準備
・内定先のおさらい
・当日の場所や持ち物の確認(持ち物リストになくても筆記用具とメモ帳は必須)
・提出書類は誤字脱字がないように確認
・自己紹介の準備

11)入社式
入社式での服装や振る舞いによっては、社会人の自覚がないと悪印象を与える場合もあるので要注意です。服装はスーツが基本で、清潔感のある髪型や服装は必須です。あと、意外とみられるのは手元なので、前日までに爪はきれいに整えておきましょう。

入社式の持ち物
・A3サイズの書類が入るカバン
・必要書類とクリアファイル
・筆記用具、メモ帳、印鑑
・名刺入れ

また、入社式の後に懇親会がある場合も多いですが、同期と話が盛り上がり気が抜けてしまうこともあるかもしれませんが、新入社員の行動は先輩社員たちに見られています。学生気分が抜けずに飲みすぎたり騒ぎすぎたりするのは絶対にNGです。常に誰かに見られている意識を持ちながら、社会人マナーを忘れないでください。
入社式は記念すべき社会人生活の第一歩です。企業の一員として認められるように、新入社員らしく元気よく挨拶をして、何事にも謙虚な気持ちで取り組みましょう!

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